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ぼんじりは体に悪い?食べすぎが危険な理由と安心して楽しむ食べ方

「ぼんじりって体に悪いのかな…」と、あの独特のジューシーさが好きなのについ罪悪感を感じてしまう方は多いはずです。

結論から言うと”食べ方しだい”で問題なく楽しめますが、この記事では脂質・プリン体・カロリーの観点から、危険な食べ方の理由と適切な量の目安まで詳しく解説します。

  1. ぼんじりは体に悪い?気になる健康リスクを正直に整理する
    1. ぼんじりのカロリーは他の部位と比べて高すぎる?
    2. 脂質の多さが体にどう影響するのかを知っておく
    3. プリン体の量は痛風リスクになるほど多い?
    4. コレステロールへの影響は本当に心配すべきレベル?
    5. 子どもや妊婦・高齢者がぼんじりを食べても大丈夫?
  2. ぼんじりが「体に悪い」と言われるのはなぜ?成分と構造から読み解く
    1. 尾脂腺が集中する部位という、ぼんじり特有の構造的理由
    2. 脂質・飽和脂肪酸の含有バランスを他部位と数字で比べる
    3. 焼き鳥で食べるときのタレ・塩が体への負担をさらに上乗せする
  3. ぼんじりを安心して食べるための下処理・量・調理法の実践手順
    1. 1回の食べすぎを防ぐ、適切な摂取量と頻度の目安
    2. 体への影響を減らす尾脂腺の正しい取り除き方と下処理手順
    3. 食べ合わせと調理法を工夫して脂質の摂りすぎを防ぐコツ
  4. ぼんじりの選び方と、体への負担が少ない部位・代替食材の比較
    1. 新鮮なぼんじりをスーパーで選ぶときに確認すべきポイント
    2. もも・せせり・ねぎまと脂質・カロリーを比べたらどう違う?
    3. ぼんじりが気になる人に向いている代替部位はどれか
  5. ぼんじりは食べ方しだいで体に悪くない(今日から実践できる賢い楽しみ方)

ぼんじりは体に悪い?気になる健康リスクを正直に整理する

結論として、ぼんじりは食べすぎなければ健康上の大きな問題はありませんが、脂質・プリン体・カロリーの3点において注意が必要な部位です。

鶏のお尻にあたる部位であるぼんじりは、独特のジューシーさと旨味が魅力ですが、その美味しさの正体は豊富な脂にあります。

ぼんじりのカロリーは他の部位と比べて高すぎる?

ぼんじりは100gあたり約497kcalと、鶏肉の中でもトップクラスに高カロリーな部位です。

焼き鳥の一串あたりのぼんじりは約20〜25g程度ですが、3〜4本食べると100gを超え、それだけで約500kcalに近い摂取量になります。

部位カロリー(100g)脂質(100g)たんぱく質(100g)
ぼんじり497kcal48.1g14.9g
もも(皮あり)253kcal17.2g17.3g
むね(皮あり)191kcal11.6g19.5g
せせり200kcal13.0g18.0g
ささみ105kcal1.0g23.0g

※日本食品標準成分表2020年版(八訂)をもとに作成

この数字を見ると、ぼんじりのカロリーはもも肉の約2倍、むね肉の約2.6倍にのぼります。

「たまに食べるだけだから大丈夫」と思っていても、居酒屋で他のメニューと一緒に食べれば、脂質摂取量は意外なほど積み上がっています。

脂質の多さが体にどう影響するのかを知っておく

ぼんじりの脂質は100gあたり約48gで、そのうち飽和脂肪酸が比較的多く含まれています。

飽和脂肪酸は過剰に摂取するとLDL(悪玉)コレステロールを増やし、動脈硬化や心疾患のリスクを高めることが知られています。

厚生労働省が定める成人の脂質摂取目標量は、1日の総エネルギーの20〜30%とされています。

2000kcalを摂る成人であれば、脂質の上限は約67gが目安です。

ぼんじりを100g食べるだけで、その約70%を使ってしまう計算になります。

毎日食べたり一度に大量に食べたりする習慣がなければ健康への影響は限定的ですが、脂質制限中の方や生活習慣病が気になる方は意識しておく必要があります。

プリン体の量は痛風リスクになるほど多い?

ぼんじりのプリン体含有量は、鶏のレバーや白子などの内臓系と比べると、それほど突出して高いわけではありません。

鶏レバーが100gあたり約312mgのプリン体を含むのに対し、ぼんじりは高プリン食品の目安とされる200mg/100gを大きく超える水準ではないと考えられています。

ただし、プリン体は摂取量が問題になります。

痛風や高尿酸血症の既往がある方、尿酸値がすでに高めな方は、少量でも注意が必要です。

健康な成人が週1〜2回程度の頻度で楽しむ範囲では、プリン体による影響を過度に心配する必要はないでしょう。

コレステロールへの影響は本当に心配すべきレベル?

ぼんじりはコレステロールも比較的高い部位で、100gあたり約100〜130mg程度含まれています。

ただし、2015年以降、食事からのコレステロール摂取と血中コレステロール値の関係は個人差が大きいことが認められ、以前のような厳しい上限値は設けられていません。

コレステロール値が気になる方や高コレステロール血症と診断されている方は、医師に相談しながら摂取量を調整するのが賢明です。

健康な方が通常の量を食べる範囲では、神経質になりすぎる必要はないでしょう。

子どもや妊婦・高齢者がぼんじりを食べても大丈夫?

子どもや妊婦、高齢者が「絶対に食べてはいけない」食品ではありませんが、いくつかの点で注意が必要です。

子どもの場合、消化機能が大人ほど発達していないため、脂質の多い食品を大量に食べると胃腸への負担が大きくなります。

妊婦の場合は、脂質の過剰摂取が体重管理に影響するほか、食中毒リスクへの注意も欠かせません。

高齢者は脂質代謝が低下しているため、脂の多い食品を頻繁に食べることは消化器系への負担になり得ます。

「焼き鳥屋でたまに1〜2本食べる程度」であれば、いずれの場合も大きな問題にはなりにくいです。

ぼんじりが「体に悪い」と言われるのはなぜ?成分と構造から読み解く

ぼんじりが敬遠される理由は、高カロリー・高脂質という栄養面だけでなく、この部位特有の構造にも起因しています。

尾脂腺が集中する部位という、ぼんじり特有の構造的理由

ぼんじりとは、鶏の尾椎骨(びすいこつ)の周囲に集まった肉と脂肪の固まりで、その先端部分には「尾脂腺(びしせん)」と呼ばれる器官があります。

尾脂腺は鳥が羽根に油分を塗って防水性を保つために使う分泌腺で、調理時に独特の臭みや苦味が出ることがあります。

この部分を取り除かずに調理すると、仕上がりに雑味が出るだけでなく、腺の分泌物が混ざり風味を損なう場合があります。

プロの焼き鳥屋ではほぼ必ずこの腺を取り除いてから串打ちしますが、スーパーで購入したぼんじりには付いたままのものも少なくありません。

「家で作ったのに焼き鳥屋の味と全然違う」という経験があれば、尾脂腺の処理が原因である可能性が高いです。

脂質・飽和脂肪酸の含有バランスを他部位と数字で比べる

ぼんじりの脂質は「量が多い」だけでなく、その内訳も体への影響に関係しています。

脂肪酸の種類体への主な作用ぼんじりでの傾向
飽和脂肪酸LDLコレステロールを増やしやすい比較的多い
一価不飽和脂肪酸血中コレステロール改善に働く含む
多価不飽和脂肪酸必須脂肪酸として体に必要少量含む

鶏の脂質は牛や豚の脂と比べて融点が低く、室温でも溶けやすい性質があります。

そのためある程度消化しやすい一面がある一方で、摂りすぎると消化器系への刺激が強くなることもあります。

焼き鳥で食べるときのタレ・塩が体への負担をさらに上乗せする

ぼんじり単体の成分だけでなく、実際の食べ方が体への影響を大きく変えます。

焼き鳥のタレには醤油・砂糖・みりんが含まれており、脂質の多さに加えて糖質とナトリウムも同時に摂取する形になります。

塩で食べる場合は糖質の心配は減りますが、塩分量が高くなりやすい点は変わりません。

また、居酒屋ではアルコールとともに食べることが多く、アルコールは脂質の代謝を遅らせる作用があるため、ぼんじりとお酒の組み合わせは体への負担が積み重なりやすいです。

焼き鳥屋でぼんじりをビールと一緒に楽しむ瞬間は格別ですが、肝臓や中性脂肪にとっては少し厳しい夜になることを、頭の片隅に置いておくといいかもしれません。

ぼんじりを安心して食べるための下処理・量・調理法の実践手順

適切な処理と量の管理ができれば、ぼんじりは十分に楽しめる食材です。

1回の食べすぎを防ぐ、適切な摂取量と頻度の目安

成人が1回にぼんじりを食べる量の目安は、3〜5本(約60〜100g)程度です。

これを週1〜2回の頻度で楽しむ範囲であれば、健康な成人にとって特別な問題が生じる可能性は低いと考えられます。

対象推奨摂取目安注意点
健康な成人3〜5本/回・週1〜2回まで他の食事の脂質量と合わせて考える
脂質制限中の方1〜2本/回他のメニューは低脂質を選ぶ
痛風・高尿酸血症の方少量にとどめるかかりつけ医に相談する
子ども(10歳以下)1〜2本を目安に頻繁な摂取は避ける
高齢者少量を楽しむ程度消化への負担を考慮する

重要なのは、ぼんじり単体ではなく、その日・その週全体の食事バランスで脂質量を判断することです。

体への影響を減らす尾脂腺の正しい取り除き方と下処理手順

自宅でぼんじりを調理するなら、尾脂腺の取り除きが最も重要な下処理です。

手順は以下のとおりです。

  1. ぼんじりの先端にある、黄色っぽいコリッとした固まりが尾脂腺です。
  2. 包丁の先を使い、腺の根元に沿って切り込みを入れます。
  3. V字に切り取るイメージで腺全体を取り除きます。
  4. 取り除いた後、流水でよく洗い流します。

これだけで臭みが格段に減り、家庭でもきれいな味のぼんじりが楽しめるようになります。

また、余分な脂が気になる場合は、調理前に熱湯をさっとかける「霜降り」処理をすると、表面の脂と汚れが落ちてすっきりとした味わいになります。

食べ合わせと調理法を工夫して脂質の摂りすぎを防ぐコツ

ぼんじりを食べるときは、一緒に食べるものを少し意識するだけで脂質の過剰摂取を防ぎやすくなります。

キャベツの浅漬け、きのこ類、わかめや海藻サラダなど食物繊維が豊富なメニューをセットにすると、脂質の吸収を穏やかにする働きが期待できます。

調理法については、焼く・蒸すなど余分な脂が落ちる方法が適しています。

揚げ物にすると脂を脂で閉じ込める形になり、カロリーと脂質がさらに上がるため、家庭で楽しむ場合には避けた方が無難です。

焼く際はフライパンよりも焼き網や魚焼きグリルを使うと余分な脂が下に落ち、よりさっぱりとした仕上がりになります。

ぼんじりの選び方と、体への負担が少ない部位・代替食材の比較

せっかく食べるなら新鮮で美味しいものを選び、状況によっては他の部位を選ぶという判断も大切です。

新鮮なぼんじりをスーパーで選ぶときに確認すべきポイント

スーパーでぼんじりを購入する際は、以下のポイントを確認しましょう。

  • 色:鮮やかなクリーム〜薄ピンク色のものを選びましょう。黄みが強すぎるものやくすんだ色は鮮度低下のサインです。
  • ドリップ:パック内に赤い液体が多く出ているものは鮮度が落ちている可能性があります。
  • 臭い:パック越しでも不快な生臭さが感じられるものは避けましょう。
  • 消費期限:生鶏肉は消費期限が短いため、できるだけ期限に余裕のあるものを選びましょう。
  • 尾脂腺の有無:処理済みと記載されたパックを選ぶと、下処理の手間が省けます。

もも・せせり・ねぎまと脂質・カロリーを比べたらどう違う?

ぼんじりの脂質・カロリーが気になる方のために、代表的な焼き鳥部位の栄養値を比較します。

部位カロリー(100g)脂質(100g)たんぱく質(100g)食感・特徴
ぼんじり497kcal48.1g14.9gジューシー・旨味が強い
もも(皮あり)253kcal17.2g17.3gバランスが良い
せせり200kcal13.0g18.0gコリコリ・中脂質
むね(皮あり)191kcal11.6g19.5gあっさり・高たんぱく
ささみ105kcal1.0g23.0g最低脂質・低カロリー

※日本食品標準成分表2020年版(八訂)および各種栄養データをもとに作成

この比較を見ると、ぼんじりの脂質はせせりの約3.7倍、ささみと比べると実に48倍以上という数字になります。

「旨味は欲しいけれど少し脂質を抑えたい」という方にはせせり、「できるだけヘルシーに食べたい」という方にはむね肉やささみが向いています。

ぼんじりが気になる人に向いている代替部位はどれか

脂質やカロリーが気になってぼんじりを控えたい方には、せせりが食感・旨味ともにもっとも近い代替として向いています。

せせりは首の部分の肉で、筋肉が発達しているためコリコリとした独特の食感があり、適度な脂のりで旨味も十分に感じられます。

もも肉は食べ応えがあり、ぼんじりほど脂っこくなく満足感を得やすい部位です。

プリン体が特に気になる方は、むね肉やささみなど脂質・プリン体ともに低めの部位を選ぶのが賢明です。

「ぼんじりをゼロにしなくていい、でもメインは他の部位にして、ぼんじりは1〜2本だけ楽しむ」という折衷案が、一番無理のない選択かもしれません。

ぼんじりは食べ方しだいで体に悪くない(今日から実践できる賢い楽しみ方)

ぼんじりは確かに高カロリー・高脂質な部位ですが、「少量・適切な頻度・きちんと下処理」の3つを意識すれば、体に悪い食材とは言い切れません。

尾脂腺を取り除いて臭みをなくし、食べる量を1回3〜5本程度に抑え、食物繊維の豊富なメニューと組み合わせる。

それだけで、ぼんじりの美味しさを罪悪感なく楽しめるようになります。

毎日食べ続けたり、他の高脂質なものと重ねたりしない限り、焼き鳥屋でぼんじりを頼む選択肢はきちんと残っています。

食べることの楽しさを大切にしながら、量と頻度をほんの少し意識するだけで、ぼんじりは「知って食べる大人の食材」に変わります。

牛田 和也

牛肉・ホルモン料理の情報サイト「肉のある暮らし」運営者。100店舗以上の焼肉店・精肉店への訪問と月3〜5回の自宅調理の検証を継続的に行い、部位の選び方から下処理・調理技法まで幅広く研究。当サイトでは、農林水産省・JMGAの公的データデータや業界資料をもとに、牛肉のカロリー・栄養成分・特徴を確認しながら、実食・調理検証を組み合わせた情報発信を行っています。

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