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ぼんじりは体に悪い?カロリー・プリン体・コレステロールと食べ過ぎのリスクを解説

ぼんじりは体に特別危険な食材ではありません。

ただし、鶏肉のなかで脂質とカロリーが突出して高い部位であり、プリン体・コレステロールへの影響と食べ過ぎのリスクを正しく把握した上で、量と頻度を意識して食べることが大切です。

ぼんじりは体に悪いのか?結論と3つの理由

ぼんじりという部位そのものが「体に悪い」わけではありません。

懸念点は大きく3つあります。(1)脂質・カロリーが鶏肉のなかで突出して高い、(2)プリン体とコレステロールが一定量含まれる、(3)小さいため食べ過ぎやすい——この3点を理解して量を管理すれば、安心して楽しめる部位です。

脂質・カロリーが高い

ぼんじりは鶏の尾骨(尾椎骨)周辺にある部位で、尾羽を支えるための脂肪が集中しています。

可食部100gあたりの脂質は約33〜41g、カロリーは約345〜454kcalと、鶏肉のなかでも際立って高い数値です。

厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020年版」によると、成人の1日の脂質目標量は総エネルギーの20〜30%(2,000kcal換算で約44〜67g)とされており、ぼんじり100gだけで1日の脂質目標量の半分以上を占める計算になります。

飽和脂肪酸の過剰摂取はLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)の上昇と関連するとされており、食べる頻度と量のコントロールが重要です。

プリン体・コレステロールへの影響

ぼんじりはプリン体について、脂肪組織が多い部位であるため鶏肉全体のなかでは比較的少なめです。

プリン体は細胞の核に多く含まれるため、脂肪細胞の多い部位ほど含有量が少なくなる傾向があります。

部位プリン体(100gあたり目安)
鶏レバー約312mg
鶏むね肉(皮なし)約141mg
鶏もも肉約122mg
ぼんじり約70〜100mg程度

※公益財団法人痛風・核酸代謝学会の公開データをもとにした目安値です。ぼんじりの値は脂質比率から算出した参考値です。

ぼんじり2〜3本(約60〜120g)を食べた場合のプリン体量は約50〜120mg程度となり、1日の推奨上限(400mg未満)に対して単体で大きく影響する数値ではありません。

コレステロールは100gあたり約150〜200mgと推定され、脂肪の多い鶏皮に近い水準です。

食べ過ぎた場合のリスク

食べ過ぎた場合に起こりやすいのは、カロリーオーバーによる体重増加と、脂質の過剰摂取による消化器系への負担です。

焼き鳥のぼんじりは1本あたりの可食量が約30〜40gと小さく、複数本を食べると脂質が積み上がりやすい点に注意が必要です。

1回の食事での目安は1〜2本にとどめ、他の串は脂質の少ない部位(砂肝・むね・ささみ)と組み合わせるのが現実的な対策です。

ぼんじりの栄養成分|カロリー・脂質・タンパク質を100gで確認

ぼんじりの栄養上の特徴は、脂質・カロリーが高い一方でタンパク質も一定量含む点にあります。

栄養素100gあたりの目安
エネルギー約345〜454kcal
脂質約33〜41g
タンパク質約12〜20g
炭水化物約0g
コレステロール約150〜200mg

※数値は商品・鶏種・調理法によって変動します。企業公開データおよび食品成分データベースをもとにした参考値です。

タンパク質は含まれているものの、脂質比率が高いため「タンパク質源として積極的に選ぶ部位」ではなく、「量を意識して楽しむご褒美枠の部位」と位置づけるのが適切です。

焼き鳥ぼんじり1本あたりのカロリーは?

焼き鳥のぼんじりは1本に使われる可食量が約30〜40gのものが一般的です。

その場合の1本あたりのカロリーは約100〜180kcalが目安になります。

居酒屋や焼き鳥専門店では串のサイズが店ごとに異なるため、大きめのものは1本で200kcalを超えることもあります。

「小さいから何本でも」と感じやすい部位ですが、3〜4本食べると300〜600kcal以上になる計算で、これは一食分の主食に相当するカロリーです。

他部位(もも・むね・ささみ)との比較

ぼんじりのカロリー・脂質がどれだけ高いかは、他部位との比較で直感的に把握できます。

部位(100gあたり)エネルギー脂質タンパク質
ぼんじり約345〜454kcal約33〜41g約12〜20g
もも肉(皮あり)約200kcal約14g約17g
むね肉(皮なし)約120kcal約2g約24g
ささみ約105kcal約1g約24g
砂肝約94kcal約1g約18g

※日本食品標準成分表2020年版をもとにした目安値です。

ぼんじりの脂質はむね肉(皮なし)の約15〜20倍、ささみの約30〜40倍です。

同じ焼き鳥でも串の組み合わせを意識するだけで、1回の食事全体の脂質量を大きく変えることができます。

ぼんじりのプリン体・コレステロールと痛風リスク

ぼんじりのプリン体は鶏肉のなかでは低め、コレステロールは鶏皮に近い水準です。

痛風リスクはぼんじり単体で極端に高いわけではありませんが、アルコールとの組み合わせや日常的な大量摂取には注意が必要です。

焼き鳥の部位別コレステロール比較

コレステロールが気になる方にとって、部位ごとの含有量の差を知ることは食べ方の判断基準になります。

部位(100gあたり)コレステロール(目安)
鶏レバー約370mg
鶏皮約220mg
ぼんじり約150〜200mg
もも肉(皮あり)約89mg
むね肉(皮なし)約73mg
ささみ約67mg

※日本食品標準成分表2020年版および企業公開データをもとにした参考値です。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2015年版」以降、コレステロールの食事摂取基準における上限値の設定は撤廃されています。

ただし、脂質異常症と診断されている方や医師から摂取制限を指示されている方は、担当医の指示に従って判断してください。

プリン体量の目安と注意が必要な人

プリン体は体内で代謝されると尿酸になり、過剰に蓄積すると高尿酸血症や痛風発作の原因になります。

日本痛風・核酸代謝学会のガイドラインでは、1日のプリン体摂取量を400mg未満に抑えることを推奨しています。

ぼんじり単体のプリン体量は前述のとおり比較的少なめですが、以下に該当する方は注意が必要です。

  • 尿酸値が6.0mg/dLを超えている方(高尿酸血症)
  • 痛風の既往がある方
  • 大量のアルコール(とくにビール・日本酒)と組み合わせて摂取する習慣がある方
  • 内臓肉・白子・魚卵など他の高プリン体食品を同日に多く摂取している方

アルコール自体に尿酸値を上昇させる作用があるため、居酒屋でビールとぼんじりを複数本食べる組み合わせは、痛風リスクの観点からは注意が必要です。

ぼんじりの生焼け・赤い状態の見分け方

ぼんじりの火通りは、断面の色・肉汁の色・串先の温度の3点で確認できます。

断面が白〜灰白色に変色していて、押したときに透明な肉汁が出れば火が通っている状態です。

断面がピンク〜赤色で、押すと赤い汁が出る場合は加熱不足の可能性があります。

鶏肉の安全な加熱基準は中心温度75℃で1分以上(食品衛生法に基づく基準)です。

温度計を使う場合は、最も厚みのある部分の中心に差し込んで75℃以上を確認してください。

温度計がない場合は、竹串を最も厚い部分に刺して5秒ほど待ち、引き抜いた串先が熱ければ中心まで火が通っているひとつの目安になります。

ぼんじりは脂が多く外側が焦げやすいため、「外が焦げているから中も火が通っている」とは限りません。

中火でじっくり、必要に応じて蓋をして蒸らす方法が、生焼けを防ぎながら焦がしすぎない加熱のコツです。

骨の周辺や断面が赤く見える場合でも、ミオグロビン(筋肉中の酸素結合タンパク質)や骨髄由来の色素による変色であることがあります。

この場合、十分に加熱されていても赤みが残るため、生焼けとは区別が必要です。

判断に迷う場合は再加熱を行うか、温度計で中心温度を確認するのが最も確実な方法です。

よくある質問

ぼんじりは何歳から食べさせていい?

1歳未満の乳児への提供は、脂質が高すぎるため推奨されません。

1〜2歳の幼児食の段階でも、消化機能が発達途中のため脂質の多い食材は負担が大きく、与える場合は少量にとどめるのが一般的な考え方です。

3歳以降であっても、初めて与える場合は1本程度から様子を見ることが望ましいです。

子どもへの食事については、かかりつけの小児科医や管理栄養士に相談することをおすすめします。

ぼんじりは人間で言うとどこの部位にあたる?

ぼんじりは鶏の尾骨(尾椎骨)の周囲にある部位で、人間に置き換えると「尾骨・仙骨の周辺、お尻の突き出た部分」に相当します。

鶏は尾羽を動かすための筋肉と脂肪がこの部位に集中しており、その豊富な脂肪分がぼんじり特有の濃厚な風味の理由です。

牛田 和也

牛肉・ホルモン料理の情報サイト「肉のある暮らし」運営者。100店舗以上の焼肉店・精肉店への訪問と月3〜5回の自宅調理の検証を継続的に行い、部位の選び方から下処理・調理技法まで幅広く研究。当サイトでは、農林水産省・JMGAの公的データデータや業界資料をもとに、牛肉のカロリー・栄養成分・特徴を確認しながら、実食・調理検証を組み合わせた情報発信を行っています。

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